イテレーションのキャンセル

イテレーションは潜在的に出荷可能な作業の増分を構築するためのチームのコミットメントを表しており、そのコミットメントを妨げたり、破棄したりするようなイベントが発生する可能性があります。チームと経営陣は、事前にそのような不測のイベントに備える必要があります。

スクラム方式を採用しているチームは、以下の点に注意する必要があります。

  • イテレーションは、割り当てられたタイムボックスの日数が経過する前にキャンセルできる
  • チームがイテレーションの目標を満たせないと感じた場合、チームはイテレーションをキャンセルできる
  • 外部の状況によってイテレーションの目標値が否定された場合、経営陣はイテレーションをキャンセルできる

チームがイテレーションをキャンセルするような状況はさまざまあります。

  • 現在のイテレーション コミットメントの値が無効になるようなビジネス条件の変化
  • ほとんどのコミットメントの完了を脅かすテクノロジの発見
  • 他のプロジェクトでの変更によって、チーム メンバが予期せずチームから引き抜かれたり、強制的にチームに固定されたりする場合

チームがイテレーションをキャンセルするにはこれらの条件では十分ではない場合があることを理解することが重要です。キャンセルは緊急時にのみ行われ、年 2 回以上発生しないようにします。簡単にイテレーションをキャンセルする傾向があるチームは、利害関係者からの信頼を失う可能性があり、アジャイル プロジェクトで顧客と協力するのに重要なコラボレーションに影響を与える可能性があります。

スクラムでは、これらの緊急事態に対処する方法やイテレーションのリズムに戻る方法について、チームに明確なガイダンスが提供されます。

  • キャンセルされたイテレーションの宣言
  • 進行中のすべての作業の破棄
  • すぐに振り返りを開き、この緊急事態を引き起こした条件と製品バック ログに与える影響を把握する
  • チームの調査結果に基づき、新しいイテレーション計画ミーティングを実施する(このミーティングでは、終了の理由が検討され、改定された製品バックログがイテレーションに移行されます)

2 番目の手順は極端に見えるかもしれませんが、コード ベースに未テストのコードや部分的な設計を保持していると、それらの作業アイテムを使用する人々を混乱させることになります。これによって、チームは未テストのコードの上に新しい機能を構築していくことになる可能性があります。これではいつか大惨事に繋がります。また、イテレーションをキャンセルするコスト(無駄になった工数や金額など)を伝えることで、チームや利害関係者はイテレーションを追跡し続けることの重要性を学びます。

イテレーションのキャンセルを回避する方法

  • イテレーションを可能な限り短くします(1 ~ 2 週間)。
  • イテレーションをキャンセルすることは、現在のイテレーションのコミットメントを維持する希望がない場合にのみ使用されるべき選択肢であることを、チーム メンバおよび利害関係者に対して明確にします。
  • チーム メンバおよび利害関係者に、キャンセルされたイテレーションの信号を把握させます。緊急時や次のイテレーション レビューの際に表示されるようにします。これには振り返りから得た教訓が含まれます。

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